法人デビットカードの特徴について解説
デビットカードとは、カードを使用した際に利用額がそのまま口座から引き落としされるカードのことを指します。
そして、この引き落とし先を、法人口座に設定することができるのをご存知でしょうか?
法人口座が設定するデビットカードのことを「法人デビットカード」と呼びます。
経費精算の簡略化を図りたいと考えている経営者のなかには、この「法人デビットカード」を導入したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
そこでまず知っておいて欲しいことが、法人デビットカードとはどんな機能を持ち、どんなメリットがあるカードのことなのか。
ここでは、法人デビットカードについて解説!
通常の法人カードと法人デビットカードの違いについても紹介していきます。
法人デビットカードについて理解を深めたうえで、実際に導入するか検討してみてください。
法人デビットカードとは
まず、法人デビットカードとはどのようなものなのか、簡単に整理しておきましょう。
法人デビットカードとは、ビジネス上で発生した経費の支払いに利用するために作られたカードです。
経費の精算に利用するものなので、引き落とし口座は基本的に法人名義のものになっています。
法人デビットカードを利用すると、法人口座から即時に引き落としがされる仕組みとなっています。
経費の決済をデビットカードで行うことによって、現金精算の手間や立て替えの負担を無くすことができるでしょう。
また、利用履歴も明細書で簡単に確認することができるので、経費の流れを一目で確認することができるメリットがあります。
法人カードと法人デビットカードの違い5つ
法人向けのカードとして、法人デビットカードの他に挙げられるのが、法人クレジットカード(法人カード)です。
法人カードも法人デビットカードと同様に、導入することで経費処理の簡略化を図ることができます。
それでは、法人カードと法人デビットカードにはどんな違いあるのか、まとめた表を見ていきましょう。
機能 | 法人デビットカード | 法人カード |
---|---|---|
引き落としのタイミング | 即時に引き落とし | 月に1回 |
還元システム | キャッシュバック型がメイン | ポイント型がメイン |
審査 | 与信審査がない | 与信審査がある |
付帯サービス | 付帯していない | ビジネスサポートが充実 |
公共料金の支払い | 不可(カードによっては可) | 可能 |
それぞれ説明していきます。
引き落としのタイミング
法人カードと法人デビットカードの大きな違いは、引き落としのタイミングです。
法人デビットカードの場合、利用した時点で即時に引き落としがされます。
なので、その都度引き落としがされてしまうデビットカードでは、資金繰りに困ってしまう場合もあるかもしれません。
一方で法人カードだと、月に1回まとめて支払いが行われるため、引き落としのタイミングが1~2か月違ってきます。
法人カードを利用すれば支払い期間に猶予ができるため、法人デビットカードと比較してより資金繰りがしやすいというメリットがあります。
還元システム
法人デビットカードの還元サービスは、ポイントを貯められるものが少なく、利用額に応じてキャッシュバックという形で付与されます。
「キャッシュバック型」の法人デビットカードは、面倒な手続きなどもなく、ダイレクトで経費削減に役立ちますが還元率は低くなってしまいます。
片や法人カードは基本的に「ポイント型」の還元サービスとなっていて、還元率もカードによっては1%を超えるものもあるため、お得に還元を受けることが可能です!
貯めたポイントの交換先は、商品・ギフトカード・マイルなど幅広いので、消化先に迷うこともないでしょう。
審査
審査に関しても、法人カードと法人デビットカードには違いがあります。
法人デビットカードの場合、法人口座が開設できていれば審査に通りやすく、比較的簡単に発行ができます。
そのため、起業してから間もない会社や、赤字決算になっている会社などでも、法人デビットカードなら発行できる可能性があるでしょう。
また、法人デビットカードの場合、与信審査を行わないので発行までに掛かる期間も法人カードより短く済みます。
一方で、法人カードの場合だと与信審査があり、申し込みから1か月程度掛かることもあります。
しかし、法人カードのなかには、比較的審査に通りやすいものや最短4日で発行できるものもあります。
なので、そういったものを選べば、比較的早く法人カードを手にすることができるでしょう。
付帯サービス
法人デビットカードには、付帯サービスといったものがほとんど付いてきません。
ですが、法人カードの場合ですと、「空港ラウンジの利用」「接待のための予約サービス」「保険サービス」など、ビジネス向けの付帯サービスが充実しているものも多くあります。
こういったサービスをあまり利用する機会がないという方は、法人デビットカードでも十分かと思いますが、ビジネスサービスの恩恵も受けたいという方は法人カードを検討するとよいでしょう。
公共料金の支払い
こちらは改善されつつありますが、法人デビットカードの中には公共料金の支払いに使えないものも存在します。
たとえば、家賃・電気代・水道代・通信料金といった毎月発生する公共料金などです。
ただ、法人カードの場合は、引き落とし口座を指定することで公共料金の支払いも行うことが可能。
一度引き落とし口座を指定しておけば、公共料金の支払いが自動で毎月引き落とされます。
しかし、法人デビットカードは、法人口座の残高に余力があることが前提で利用できるため、このような継続した引き落としができません。
なので、事業で本格的にカードを利用したいという方は、法人カードのほうが最適と言えるでしょう。
あなたに最適なのは法人カード?法人デビットカード?
法人カードと法人デビットのカードの違いに関して、解説してきました。
結果的に、どのような方にどのカードが合っているのかまとめてみました。
- ポイントをお得に貯めたい人
- 公共料金などの継続的な支払いを行いたい人
- 豊富なビジネスサービスを受けたい人
- 資金繰りの改善を図りたい人
- 審査に自信がない人
- 公共料金の支払いを行わない人
- 資金繰りを目的としない人
法人カードのほうが、ポイント還元やビジネスサービスの面では、やはりメリットが多くおすすめしています。
しかし、審査の難易度で見るとデビットカードのほうが発行しやすいといった特徴があるので、「法人カードの審査に落ちた」といった場合などに導入を検討するのも1つの手です。
また、現金の支払いを即時で行わないといけない場合用に法人デビットカードを所持し、通常は法人カードで支払いを行うなどといった、上手い活用方法もあるので検討してみてください。
おすすめの1枚はこれ!

先ほどもお話しした通り、法人デビットカードを法人カードと比較すると、性能面でどうしても物足りなさを感じてしまいます。
よって、当サイトとしましては、法人デビットカードより法人カードの導入をおすすめしています。
そこで、おすすめの法人カードとして紹介したいのが、「オリコExGoldForBiz」です。
この法人カードは、2,000円という低年会費なのにもかかわらず、非常に性能が優れている1枚になります。
まず、この法人カードをおすすめする最大の理由は、審査に甘い可能性が高いためです。
審査に関する口コミが多く見受けられ、中には会社や事業を立ち上げて間もない方でも審査に通過できたといった情報が確認できます。
なので、審査に不安があるため、法人デビットカードの導入を検討していた方でも、比較的気軽に申し込める法人カードとなります。
そんなオリコExGoldForBizが持つ特徴として挙げられるのが、トップクラスのポイント還元率を誇っている点です。
その値は、なんと最大1.1%!
充実したポイントアップシステムも完備しているため、最もお得にポイントを貯められる法人カードと言えます。
さらに、ゴールドカードらしく付帯サービスも充実しています。
この法人カードに付帯するサービスの中で最も魅力的なのが「招待日和」。
レストランを2名以上で予約した際に1名分のコース料理が無料になるこのサービスは、接待が多いビジネスマンの方に大好評です。
なので、接待の際に経費削減を狙いたい方にもおすすめの法人カードとなっています。
審査が緩い傾向にあり、低年会費ながら高性能な法人カードであるオリコExGoldForBiz。
法人デビットカードの導入を検討していた方でも、この法人カードの詳細を確認してみてはいかがでしょうか?
法人カードを検討している方はこちらの記事もどうぞ
今回は、法人デビットカードについて、法人カードの違いや特徴について解説してきました。
法人デビットカードは決して不便なものではありませんが、ビジネスで利用するなら法人カードのほうがより役立つことでしょう。
もし、「法人カードの導入を検討したい!」という方がいたら、当サイトの目的別の比較ランキングもチェックしてみてください!
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